大好きな人見つけました。



「…起きてたの?!」



陽人とは違う優しさと、少しのドキドキが、緊張を高める。
つらくて怖かった過去も、全て忘れてしまいそう。



「ハハッ、驚かせてごめん。何もするつもり、ないから。」



「あぁ~、わかってるよ」



「実歩に恋愛感情なんてあったら、俺何かしてるって」



ハッキリ言われた言葉。
胸にグサリと突き刺さった。


恋愛感情、ないんだ。
心の傷が、深く深く、血が染まる。


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