大好きな人見つけました。
しばらく二人でテレビゲームをした。
それからホームカラオケをして、ストレスを発散した。
まるでふたりは、恋人みたいだった。
自分でも思うほどうらやましい。
「実歩って、こんなに明るかったか?」
「え?」
「出会ったときは、マジでただの不良だったし暗かったよな」
「あのときは、つらくて…」
ふたりで、ずっと。
色んなことを語って、笑って、思い出し泣きして。
「実歩って、笑いたいとき笑うし泣きたいとき泣くし、素直だよな」
まともに人から褒められたのは久しぶりだった。
悠紀くんのこのひとつの言葉に、また救われた気がした。
「悠紀くんも、いつも守ってくれるし、本当ありがとう」
「いやいや。あ…そろそろ仕事だから。」