大好きな人見つけました。
悠紀くんが立ちあがって、服を着替える。
割れた腹筋が男らしくて、つい目のやり場に戸惑う。
でも悠紀くんは誰よりも優しくてかっこいい。
どんな悠紀くんでもいいんだけどね。
「…実歩、寂しかったらいつでも電話しろよ」
ニコッと笑って、リュックを背負って出て行った。
そんな悠紀くんのことが、好きで、心の居場所はいつもここにあった。
悠紀くんの闇も過去も、よくわかんない。
でもいつか、本当に私のことを信じてくれたとき、その過去も全部話してくれる、って信じてる。