大好きな人見つけました。


彼氏なんてできてない。
彼氏に近い…一番信頼できる人がいる。
悠紀くん。

悠紀くんがいるから、今私は生きてる。
そうじゃなきゃ———…この世にいないかもしれない。



「もう私、家には帰んないから」



「だめよ」



その瞬間、グッと力を入れて、腕を掴まれた。



痛い…!



「痛いっ、離してよ!!」



「誰が離すもんですか、あなたは私の思うように生きるのよ」



ほぉら、
ついに本音がポロリ、出ちゃった。


私の知ってる、裏の母親の顔。
自分に酔い過ぎてる、このババア。


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