大好きな人見つけました。



悠紀くんはごめん、ごめんと何度も私に言った。



「…私の親を殺したこと、恨んだりしてないよ。でも…人を殺すのはダメなことだって、わかってるでしょ!!」



二度も殺人を犯した、悠紀くん。
昨日、君が言った言葉、やっぱり忘れられない。



私のこと好きだから、殺したの?
私の自由を奪う両親を殺したの?



ねえ…そんなことしなくたって、私達自由になれたはずなのに…!



「ただ、実歩を守りたかった…」



悠紀くんは、泣いていた。
白い肌に、潤む目と透き通った涙。


私を守ってくれてありがとう。
でも、悠紀くんは…きっともう壊れてる。



< 65 / 72 >

この作品をシェア

pagetop