僕は、君が好きです。
1章①-泰詩~君がいたから~vol.1
~泰詩side~

あの頃の僕はこの気持ちが

君に届いてほしくて仕方がなかった。

想っていれば…

想い続けていれば…

いつかきっと君に"僕の想い"が伝わる…

そんな風に思っていた…。

だから、知らなかったんだ。

あの頃、君が僕の隣で

どんな気持ちだったのかなんて…。

君が何を感じていたのか…

全然…わかってなかった。

僕達はお互いにずっと

嘘つきで、臆病だった。

もしも僕が君の隣で

もっと寄り添ってあげれたら…

君にこんな思いを

させなくてすんだのかな…。



近くて遠い……君との距離。
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