僕は、君が好きです。


「どうしたの?」

「あのさぁ、言ってる意味とかわかってる?」

「うん、泰詩が好きって事かな。」

「もういいや…。」

そう言うと俺は歩幅を広げた。

本当にいつも真凛には振り回されるな。

俺はあの日からずっと…

こんな天然で兄貴を好きな子に

片思いしている。

そう…俺はずっと

ずっと君が好きだったんだ。

だから…この時はまだ心のどこかで

期待してた。

君にこの気持ちが本当は

伝わってるんじゃないかって…。

そして君も俺の事、本当は

好きなんじゃないのかって…。

きっと…

いつか君が、隣にいる俺に

気づいてくれる日がくるって…。






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