僕は、君が好きです。
また、バカにされるのかなって

思ったのに…。

「泰詩…。」

「俺は真凛がいたから

自分を変えずにずっといられたんだ。

真凛だけはいつも

俺の隣で笑ってくれた…。

子供の頃…

周りの奴らにどんなに俺がからかわれたり

変とか言われても真凛は俺の話を聞いて

楽しそうにしていてくれた…。

俺はそんな真凛がいてくれたから

ずっと隣で笑っていてくれたから

このままの俺でいいんだって…

そう思えたんだぞ?

だから…

真凛はダメじゃないしバカじゃない。

自分の事ダメだなんて言うな。

誰かと比べんなよ…

そんなの考えたってお前はお前にしか

なれないんだぞ?

お前の良いところは全部俺が知ってる。

…大丈夫だから

俺が保証してやるから…。」

そう言ってくれた泰詩の顔は

私の大好きなとっても優しい瞳だった。

「うん……。」

私は何度も"ありがとう"って

心の中で呟いた…。

"ありがとう…大好き"って。

私…

今ね、一生分の嬉しさもらった。

泰詩が私の事見ていてくれたって

わかったからもうそれだけで十分だよ。

私はもう大丈夫だっ…。

もし泰詩の大丈夫が私を元気付ける為の

嘘だったとしても…

そんなの関係ないくらい幸せ。

今までの泰詩との日々…。

私を見ていてくれた泰詩…

好き…。

もう私…

全てさらけ出してしまいたいよ。

あなたへの気持ちが溢れてくる。
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