僕は、君が好きです。
「岸田さん…真凛知ってる?」

「え…真凛?」

「うん、一緒に花火見るって

言ってたからさ…一緒じゃないの?」

「あ…うん。」

岸田さんは少し歯切れの悪い返事を

繰り返した。

「…岸田さん?」

「あ、あのね、真凛…はぐれちゃって…

もしかしたら…

渋谷くんと一緒にいるかもしれない…

さっき、一緒にいるの見たから…。」

「え…渋谷…」

俺の胸の鼓動が一気に激しくなる。

「仲原くん…?」

…ドキン…ドキン…ドキン…




< 140 / 212 >

この作品をシェア

pagetop