僕は、君が好きです。
「…どうしたっ?痛むのか?」
俺が真凛の腕をもう一度掴もうとすると
「本当に大丈夫だから…。」
そう言って俺の手を振り払った。
その瞬間…
"もう…
私の心配はしなくていいから…っ。
私は本当に大丈夫だから…!"
真凛の言葉が蘇り、頭の中で響いた。
振り払われた手が鉛のように固くなり
次の言葉が出なくなる…。
少しの沈黙なのに永遠の様に長く感じる…。
俺…嫌われたって事なのか?
…何で?
俺…嫌われるような事、した?
目の前が暗くなっていく様な感覚…。
「そんなに…俺の事が嫌なのかよ?」
俺が絞り出すように吐き出すと
真凛が俺の顔を見上げながら
首を横に振った。
「…違う…違うよ…」
そう言ってうつ向いた。
「…なら、何で…」
…俺を無視するんだよ…っ。
そう言いかけた時…
真凛が急に明るい声を出す。
「私…ずっと、雪…見てた…。」
「えっ…?」
「ずっとね…
降ってくる雪を見てた…
綺麗だなぁって…
積もったら、ちょっと嬉しいなって…
昔から…
この雪の匂いが好きなんだ…
でも…
降ってくる雪を見上げながら
歩いてたら転ぶって…
やっぱ私ってドジ…。」
真凛は空を見上げると
少し笑って、俺を見上げた。
こんな事って…
こんな気持ちになるなんて
俺は、真凛の前に出て背中を見せた。
「え、泰詩…何?」
俺が真凛の腕をもう一度掴もうとすると
「本当に大丈夫だから…。」
そう言って俺の手を振り払った。
その瞬間…
"もう…
私の心配はしなくていいから…っ。
私は本当に大丈夫だから…!"
真凛の言葉が蘇り、頭の中で響いた。
振り払われた手が鉛のように固くなり
次の言葉が出なくなる…。
少しの沈黙なのに永遠の様に長く感じる…。
俺…嫌われたって事なのか?
…何で?
俺…嫌われるような事、した?
目の前が暗くなっていく様な感覚…。
「そんなに…俺の事が嫌なのかよ?」
俺が絞り出すように吐き出すと
真凛が俺の顔を見上げながら
首を横に振った。
「…違う…違うよ…」
そう言ってうつ向いた。
「…なら、何で…」
…俺を無視するんだよ…っ。
そう言いかけた時…
真凛が急に明るい声を出す。
「私…ずっと、雪…見てた…。」
「えっ…?」
「ずっとね…
降ってくる雪を見てた…
綺麗だなぁって…
積もったら、ちょっと嬉しいなって…
昔から…
この雪の匂いが好きなんだ…
でも…
降ってくる雪を見上げながら
歩いてたら転ぶって…
やっぱ私ってドジ…。」
真凛は空を見上げると
少し笑って、俺を見上げた。
こんな事って…
こんな気持ちになるなんて
俺は、真凛の前に出て背中を見せた。
「え、泰詩…何?」