僕は、君が好きです。
ただ、それだけ…

それだけだけど…

やっぱり俺は、昔も今もこれからも

君が好き…。

俺が好きな物を

好きになってくれた君を。

好きな物がよく似ている君を。

そうやって君を想いながら

この雪道を黙って歩き続けた…。

「泰詩の背中、温かい…。」

君はポツリと小さな声で呟いた。

そして俺の肩に置かれたその手に

一瞬だけ…

ギュッと力が入った気がしたんだ。













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