僕は、君が好きです。
3章⑤ー真凛~この気持ちをありがとう…~vol.26
~真凛side~
泰詩は、私をおぶって雪道を
黙って歩き続けている。
私は、そんな泰詩の肩をそっと掴み…
遠慮がちに腕で身体を支えていた。
もし…この手にもっと力を込めたら
あなたの首に腕を回して抱きつけたら…
ドキドキ…
さっきから私の胸は壊れてしまったみたいに
胸の鼓動が止まらない。
痛めた右足が痛んでズキズキしていたけれど
そんな事すら忘れてしまいそうなほど
胸が高鳴っている…。
ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ
「はぁ…」
不意に泰詩の息遣いが静まり返った雪道に
響いた。
その瞬間…
今までの私のドキドキが少し鎮まり
違う思いが頭を巡り出す。
"どうしよう…重くないかな?"
「ふっ……はぁ、はぁ…」
家まで続く坂道が雪で少し滑りやすくて
泰詩の息がさっきより上がっている…。
「泰詩…大丈夫?」
「え?何が…」
「その…私をおんぶしてるから…」
「だから…?」
「だから…私っ…。」
「はぁ…何?」
泰詩が話し出すと
さっきより息が上がっている。
「……おっ、おりるよっ…。」
私はそんなやり取りにいたたまれず
思わず泰詩の肩から手を離して
すぐに下りようとした。
「えっ!あっ、ちょっ、おいっっ」
「…きゃっっ!」
ドサッ‼
その弾みで泰詩がバランスを崩し
二人とも雪道に倒れこんでしまった。
泰詩は、私をおぶって雪道を
黙って歩き続けている。
私は、そんな泰詩の肩をそっと掴み…
遠慮がちに腕で身体を支えていた。
もし…この手にもっと力を込めたら
あなたの首に腕を回して抱きつけたら…
ドキドキ…
さっきから私の胸は壊れてしまったみたいに
胸の鼓動が止まらない。
痛めた右足が痛んでズキズキしていたけれど
そんな事すら忘れてしまいそうなほど
胸が高鳴っている…。
ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ
「はぁ…」
不意に泰詩の息遣いが静まり返った雪道に
響いた。
その瞬間…
今までの私のドキドキが少し鎮まり
違う思いが頭を巡り出す。
"どうしよう…重くないかな?"
「ふっ……はぁ、はぁ…」
家まで続く坂道が雪で少し滑りやすくて
泰詩の息がさっきより上がっている…。
「泰詩…大丈夫?」
「え?何が…」
「その…私をおんぶしてるから…」
「だから…?」
「だから…私っ…。」
「はぁ…何?」
泰詩が話し出すと
さっきより息が上がっている。
「……おっ、おりるよっ…。」
私はそんなやり取りにいたたまれず
思わず泰詩の肩から手を離して
すぐに下りようとした。
「えっ!あっ、ちょっ、おいっっ」
「…きゃっっ!」
ドサッ‼
その弾みで泰詩がバランスを崩し
二人とも雪道に倒れこんでしまった。