僕は、君が好きです。
キーッッン!!

曲が始まった途端に急にマイクが鳴り

それと同時に渋谷くんがリモコンで曲を

演奏停止させる。

私が左隣に座っている渋谷くんの顔を

見上げた瞬間…

渋谷くんがマイクをテーブルに置いて

ゆっくり話し出した。

「今日の忘年会…主催したのって、誰?」

渋谷くんが話し出すと周りの男子も

話し出す。

「はぁ…何だよ渋谷…急に」

「おい、曲…停めんなよ…っ。」

そんな声を無視するように渋谷くんは話す。

「なぁ…誰が、主催した?」

「主催者誰かって?誰だっけ?」

「さぁ…女子じゃね?」

「もう、いいじゃん、そんなの…!」

「佐伯~!始めようぜぇ…っ。」

男子が佐伯くんに話を振ろうとした時…

「うるせぇ…いいから答えろ…。」

渋谷くんは低い声で周りの男子を黙らした。

その様子に女子も何か雰囲気が違うと

感じて静かになる。

「はい…私達だけど。」

静かに声を上げたのは絵莉ちゃんだった。

「ちょっ、絵莉…っ、、」

絵莉ちゃんのグループの女子が慌て出す。

「岸田さん…?」

渋谷くんは絵莉ちゃんの顔を見つめた。


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