僕は、君が好きです。
4章②-泰詩~僕は、君が好きです~vol.30
~泰詩side~
"私の事は忘れてよ…
これからはもう何にも縛られないで…
泰詩は、誰かの為じゃなくて…自分の為に
生きなきゃダメだよ!"
そう言って真凛は背を向けて
反対方向に走っていく。
俺はその後ろ姿をただ黙って見送るしか
できなかった。
これから先…
君がこれ以上傷つくことなんて
ないと思っていた。
だけど…
君が俺に別れを告げた時…
ようやくわかった。
真凛は…
自分が傷つく事よりずっと
辛いことがあるって知っていた。
そんな気持ちに全然気づかずに
俺は真凛を守ったつもりでいた…。
握りしめたしおりをそっと見る。
俺がフラれた日の勿忘草の指輪…。
あの日から…
俺達は噛み合わなくなって…
俺は、自分だけ苦しいだなんて
思ってた。
違う…
真凛もずっと苦しかったんだ。
ずっと見ていたはずなのに
いつの間にか自分しか見えなくなって
一人で辛くなってた。
俺はバカだ…。
真凛は…俺に心配させないように
いつも平気なフリしてたんだろ?
ずっと友達と俺の板挟みで悩んで。
誰かを傷つけたくないただその一心で
ずっと一人で抱えてたんだよな。
…真凛が出した最後の答え
それは…
俺が自分の為に苦しまないように
自分の事を忘れてくれって…。
相変わらず…本当にバカだよ。
でも…そういうヤツなんだ。
ずっとそうだった…。
自分の事より他人の事…。
いつもは抜けてて…
ちょっとドジで、鈍いクセに…
でも…優しくて太陽みたいに暖かくて
誰かが困ってるとほっとけなくて…。
そんな真凛に
俺はどれだけ救われただろう…
いつも明るく隣で笑っていてくれたんだ。
昔…
勿忘草の花言葉が
「わたしを忘れないで」以外に
「真実の愛」である事を知った。
ただそれだけなのに…
君の指に着けたあの勿忘草の指輪で
君を独り占めしたように感じて
僕の胸が高鳴った。
その日の僕は、胸の鼓動が
ずっと鳴りやまなくて
夜も寝れはいほど興奮したけれど
でもあの頃…
この話を君に話すことなんて
とてもできなかった。
けど、、少しだけ思ったんだ…。
もし君に話したら君は何て言うかな…?
恥ずかしがってはぐらかす?
それとも、何とも思わないって顔をして
スルーする…?
…いいや、違うな…
きっと君はいつもみたいに笑って
"忘れない"って、言ってくれる。
僕はその時の君の笑顔をずっと想像した。
それなのに…
ずっと言うことができなくて
ただ、何もできずに待っていた。
情けないくらいに、ずっと…
ずっと待ってるだけだった。
ごめんな真凛…俺はバカだ。
俺…君を全然守れなかった。
"私の事は忘れてよ…
これからはもう何にも縛られないで…
泰詩は、誰かの為じゃなくて…自分の為に
生きなきゃダメだよ!"
そう言って真凛は背を向けて
反対方向に走っていく。
俺はその後ろ姿をただ黙って見送るしか
できなかった。
これから先…
君がこれ以上傷つくことなんて
ないと思っていた。
だけど…
君が俺に別れを告げた時…
ようやくわかった。
真凛は…
自分が傷つく事よりずっと
辛いことがあるって知っていた。
そんな気持ちに全然気づかずに
俺は真凛を守ったつもりでいた…。
握りしめたしおりをそっと見る。
俺がフラれた日の勿忘草の指輪…。
あの日から…
俺達は噛み合わなくなって…
俺は、自分だけ苦しいだなんて
思ってた。
違う…
真凛もずっと苦しかったんだ。
ずっと見ていたはずなのに
いつの間にか自分しか見えなくなって
一人で辛くなってた。
俺はバカだ…。
真凛は…俺に心配させないように
いつも平気なフリしてたんだろ?
ずっと友達と俺の板挟みで悩んで。
誰かを傷つけたくないただその一心で
ずっと一人で抱えてたんだよな。
…真凛が出した最後の答え
それは…
俺が自分の為に苦しまないように
自分の事を忘れてくれって…。
相変わらず…本当にバカだよ。
でも…そういうヤツなんだ。
ずっとそうだった…。
自分の事より他人の事…。
いつもは抜けてて…
ちょっとドジで、鈍いクセに…
でも…優しくて太陽みたいに暖かくて
誰かが困ってるとほっとけなくて…。
そんな真凛に
俺はどれだけ救われただろう…
いつも明るく隣で笑っていてくれたんだ。
昔…
勿忘草の花言葉が
「わたしを忘れないで」以外に
「真実の愛」である事を知った。
ただそれだけなのに…
君の指に着けたあの勿忘草の指輪で
君を独り占めしたように感じて
僕の胸が高鳴った。
その日の僕は、胸の鼓動が
ずっと鳴りやまなくて
夜も寝れはいほど興奮したけれど
でもあの頃…
この話を君に話すことなんて
とてもできなかった。
けど、、少しだけ思ったんだ…。
もし君に話したら君は何て言うかな…?
恥ずかしがってはぐらかす?
それとも、何とも思わないって顔をして
スルーする…?
…いいや、違うな…
きっと君はいつもみたいに笑って
"忘れない"って、言ってくれる。
僕はその時の君の笑顔をずっと想像した。
それなのに…
ずっと言うことができなくて
ただ、何もできずに待っていた。
情けないくらいに、ずっと…
ずっと待ってるだけだった。
ごめんな真凛…俺はバカだ。
俺…君を全然守れなかった。