僕は、君が好きです。
数日後…

君は僕と同じクラスに転校してきた。

「みんな~、今日から

1年2組のお友達になる

市ノ瀬真凛(いちのせまりん)さんです。

仲良くしましょうねぇ。」

色が白くて黒目がちの大きな瞳が印象的な

小さくて愛らしい女の子。

あっ、この前の子…

市ノ瀬真凛…

真凛って言うのかぁ。

笑顔が可愛い君にピッタリだと思った。

「じゃあ、真凛ちゃんは

泰詩(たいし)くんの隣でいいかな?

お家もお隣さんだもんね。」

先生の言葉に僕は、息を飲んだ…。

「え?そうなの?」

「あれ?知らなかったんだ!そうだよ、

お隣さんなのよ~!

だから真凛ちゃんが困っていたら

助けてあげてね。」

先生がそう言うと

クラスの男子の冷やかす声が

一斉に聞こえた。

クラス中の視線を集める中

君は僕の隣に座った。

そしてじっと僕の顔を覗き込んだ。

「私とこの前会ったの覚えてる?

泰詩くんて言うんだ…

これからよろしくね。」

そう言うと

君は僕に可愛く笑いかけた。

僕の事覚えててくれた…

それがとても嬉しかった。

そしてもう一度君を見ると

バチッと目が合った。

君は不思議そうに僕の顔を見ると

フッと笑顔になった。

その時…

僕の心臓が急にバクバクしだして

顔が真っ赤になっていくのがわかった。

クラスメイトの声、先生の声

何にも聞こえないほどの心臓の音で

僕は何か変な病気なんじゃないかと思った。


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