僕は、君が好きです。

2章②-真凛~変な私の気持ち~vol.12

~真凛side~

急に泰詩に抱きしめられて

私は全身の血液が逆流したように

くらくらしてきた。

体が熱い……。

私、熱でも出てきたのかな?

昨日はほとんど寝てないし……

そう思って泰詩の顔を見上げた。

「目が腫れてる…。」

「あっ。」

「泣かせてごめん。」

「泰詩は悪くないよ。」

そう言うと

泰詩は私の頭をポンと触った。

その時…

胸がドキンと

高鳴るのがわかった。

ドキドキ…

えっ?何だろう…。

私、やっぱり具合悪いのかな?

「どうした?」

泰詩が私の顔を覗き込む。

カーッッ!!

泰詩の顔が私のすぐ側まで近づいてきて

とっさに顔を反らしてしまった。

「何でもない!!大丈夫だよ。」

えっ?何なの?

泰詩の顔、見慣れてるはずなのに…。

いつも近くで見てるはずなのに…。

こんなのいつもの事なのに…。

なんか今日はすごく恥ずかしい…。

こんなのはじめてだよ…。

私…どうしちゃったの?

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