僕は、君が好きです。
あの日から泰詩は今まで通りに
私に接してくれる。
だから私も泰詩と今までみたいに話をする。
けど…どこか前みたいにできずにいる。
それはきっと私が泰詩の気持ちを
知ったからかもしれない。
泰詩は渋谷くんと一緒の時は
私に話しかけてこない。
渋谷くんは、部活が忙しいかわりに
学校にいる時はいつも
私の隣にいてくれるから
教室では泰詩と話をしなくなった。
泰詩と一緒にいる時間が少なくなって
私はそれが少しホッとしていた。
だって…私…
なんでだろう…
今まで通りにできない。
泰詩は同じように接してくれる。
それなのに…
泰詩と一緒にいるのが
嬉しいのに胸が急に苦しくなる時がある。
前はいつも一緒にいて
それが当たり前だったのに…。
いつも楽しかったのに…。
それなのに…私
泰詩といるのが苦しいなんて…。
泰詩は私の一番の友達なんだよ?
また前と同じ様に
ずっと一緒にいられるんだよ?
でも…あの日から何かが変わってしまった。