僕は、君が好きです。
次の日…。
真凛はいつもの時間に家の前にいなかった。
通学路にも駅にも…。
教室に行くと、もう真凛は机に座っていた。
きっと俺を避けているんだと思う。
週末……
あれからずっと真凛と話してない。
俺は、なんだか気持ちがざわついて
勉強に集中できずにいた。
ピロピロピロ〰♪
スマホの着信が鳴った。
「もしもし。」
「泰詩!ちょっと出てこない?」
俺の気持ちとは反対に隆司の明るい声。
「なんだよ…?俺は勉強してるんだよ。」
「まぁいいから~○×図書館なっ!
勉強道具持ってこいよ!」
そう言うと一方的に電話を切った。
しぶしぶ、図書館に向かうと
入り口で隆司が待っていた。
「まったく…なんなんだよ…?」
「まぁまぁ、勉強しよーぜ。」
そしてすぐに隆司が
何で俺を呼んだのかわかった。
「あっ……。」
渋谷と真凛、岸田さんが三人で
机にむかっていた。
俺は隆司を見た。
隆司はにっと笑うと三人に話しかけた。
「偶然~!何?三人で勉強?」
「佐伯…。」
渋谷が隆司に気づくと
真凛と岸田さんが振り返った。
「佐伯くん、仲原くん!」
岸田さんが驚いて俺と隆司を見た。
真凛も驚いているようだった。
「なになに?勉強?俺らも混ぜてよ。」
隆司が言うと
渋谷がしょうがないというような顔で
俺と隆司を見た。
「いいけど佐伯、静かにしろよ。
今、数学やってるとこだよ。」
「あーっ、この前
テスト範囲で配ったプリントね。」
「俺、まだやってないから教えてよ。」
隆司は構わずさっきと同じトーンで
椅子に座った。
「泰詩も座れよ!」
仕方なく隆司の隣に座った。
ちょうど真凛の真正面だった。
真凛は数学のプリントを解いてるのか
机に向かって俺のことは一切見なかった。
俺も数学の問題集と参考書を
出して机に向かった。
「ねぇ真凛…この問題わかった?」
岸田さんの声が聞こえた。
「私も今考えてるんだけど…。」
真凛の声…
「渋谷くん、この問題解けた?」
岸田さんが渋谷に話しかけた。
「う~ん、俺も考え中…」
その時…
「なんだよ~!
皆、何で泰詩に聞かないのー?」
隆司が急にデカい声で話し出した。
「泰詩は頭いいよー?
中学時代はいつも
学年3位以内だったんだぜ?」
「そうなんだぁ!すごーいっ」
岸田さんがパチパチと手を叩く。
「だろー?成績優秀なんだよ。」
「隆司…うるさい。」
隆司は俺の声を無視して続けた。
「真凛ちゃん、知ってるよね?」
「えっ?」
真凛が顔を上げた。
「泰詩といつも一緒にいて
泰詩を見てたんだもんね?
泰詩の事、何でも知ってるよね?」
真凛の瞳が揺れている。
さらに隆司は続けた。
「泰詩はモテるよ?
カッコいいし、頭いいし
スポーツできるし。
本当は…
真凛ちゃんの知らない所で
いっぱい告白されちゃってるんだよ?
でもさぁ、泰詩付き合わないんだよっ。
ねぇ…何でだと思う?」
「……」
真凛は黙ったままだ。
「何か、最近いい感じの子が
いるらしいんだわ…。」
「えっ?……」
「そー!だから真凛ちゃん
応援してあげてよ。
友達なんだもんね?」
「…………」
「大好きな友達なんだもんね?」
「うん…。」
真凛は下を向いた。
「佐伯、結局何が言いたかったの?」
渋谷が怪訝な顔で隆司を見ていた。
「あーっわりぃ、つまり…
泰詩に教えてもらおうぜってこと!」
「なっ?泰詩、頼む!」
隆司が手を合わせる。
「全然、意味わからんし、お前うるさい。」
はぁ??
なんだよ今の嘘は?
真凛が完全に誤解しただろ!
俺はすぐにも訂正したかった…。
「どの問題?」
俺はカバンから数学のプリントを出した。
「解き方見てもわからなかったら聞いて。」
俺はそれだけ言うと
問題集に目をおとした。
真凛はいつもの時間に家の前にいなかった。
通学路にも駅にも…。
教室に行くと、もう真凛は机に座っていた。
きっと俺を避けているんだと思う。
週末……
あれからずっと真凛と話してない。
俺は、なんだか気持ちがざわついて
勉強に集中できずにいた。
ピロピロピロ〰♪
スマホの着信が鳴った。
「もしもし。」
「泰詩!ちょっと出てこない?」
俺の気持ちとは反対に隆司の明るい声。
「なんだよ…?俺は勉強してるんだよ。」
「まぁいいから~○×図書館なっ!
勉強道具持ってこいよ!」
そう言うと一方的に電話を切った。
しぶしぶ、図書館に向かうと
入り口で隆司が待っていた。
「まったく…なんなんだよ…?」
「まぁまぁ、勉強しよーぜ。」
そしてすぐに隆司が
何で俺を呼んだのかわかった。
「あっ……。」
渋谷と真凛、岸田さんが三人で
机にむかっていた。
俺は隆司を見た。
隆司はにっと笑うと三人に話しかけた。
「偶然~!何?三人で勉強?」
「佐伯…。」
渋谷が隆司に気づくと
真凛と岸田さんが振り返った。
「佐伯くん、仲原くん!」
岸田さんが驚いて俺と隆司を見た。
真凛も驚いているようだった。
「なになに?勉強?俺らも混ぜてよ。」
隆司が言うと
渋谷がしょうがないというような顔で
俺と隆司を見た。
「いいけど佐伯、静かにしろよ。
今、数学やってるとこだよ。」
「あーっ、この前
テスト範囲で配ったプリントね。」
「俺、まだやってないから教えてよ。」
隆司は構わずさっきと同じトーンで
椅子に座った。
「泰詩も座れよ!」
仕方なく隆司の隣に座った。
ちょうど真凛の真正面だった。
真凛は数学のプリントを解いてるのか
机に向かって俺のことは一切見なかった。
俺も数学の問題集と参考書を
出して机に向かった。
「ねぇ真凛…この問題わかった?」
岸田さんの声が聞こえた。
「私も今考えてるんだけど…。」
真凛の声…
「渋谷くん、この問題解けた?」
岸田さんが渋谷に話しかけた。
「う~ん、俺も考え中…」
その時…
「なんだよ~!
皆、何で泰詩に聞かないのー?」
隆司が急にデカい声で話し出した。
「泰詩は頭いいよー?
中学時代はいつも
学年3位以内だったんだぜ?」
「そうなんだぁ!すごーいっ」
岸田さんがパチパチと手を叩く。
「だろー?成績優秀なんだよ。」
「隆司…うるさい。」
隆司は俺の声を無視して続けた。
「真凛ちゃん、知ってるよね?」
「えっ?」
真凛が顔を上げた。
「泰詩といつも一緒にいて
泰詩を見てたんだもんね?
泰詩の事、何でも知ってるよね?」
真凛の瞳が揺れている。
さらに隆司は続けた。
「泰詩はモテるよ?
カッコいいし、頭いいし
スポーツできるし。
本当は…
真凛ちゃんの知らない所で
いっぱい告白されちゃってるんだよ?
でもさぁ、泰詩付き合わないんだよっ。
ねぇ…何でだと思う?」
「……」
真凛は黙ったままだ。
「何か、最近いい感じの子が
いるらしいんだわ…。」
「えっ?……」
「そー!だから真凛ちゃん
応援してあげてよ。
友達なんだもんね?」
「…………」
「大好きな友達なんだもんね?」
「うん…。」
真凛は下を向いた。
「佐伯、結局何が言いたかったの?」
渋谷が怪訝な顔で隆司を見ていた。
「あーっわりぃ、つまり…
泰詩に教えてもらおうぜってこと!」
「なっ?泰詩、頼む!」
隆司が手を合わせる。
「全然、意味わからんし、お前うるさい。」
はぁ??
なんだよ今の嘘は?
真凛が完全に誤解しただろ!
俺はすぐにも訂正したかった…。
「どの問題?」
俺はカバンから数学のプリントを出した。
「解き方見てもわからなかったら聞いて。」
俺はそれだけ言うと
問題集に目をおとした。