僕は、君が好きです。
その時…

クラスの男子が教室に入ってきた。

「次の体育はプール掃除みたいだぜー!」

「えー!マジかよ!!!」

男子が一斉に騒ぎだす。

その瞬間…

渋谷くんは目をつぶって肩で息をすると

私をもう一度見た。

「次、プール掃除だって…ダルいね。」

そう言って

渋谷くんは微かに笑った。

キーンコーンカーンコーン

予鈴…鳴っちゃった…。

「真凛…着替えた方がいいよ。」

渋谷くん…。

「…うん…じゃあ、行くね。」

話…出来なかった。
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