僕は、君が好きです。
教室に、制服に着替えた
真凛が入ってきた。
真凛は窓の前にいた俺の所に来た。
「泰詩…Tシャツありがとう。
洗って返すからね。」
「おう。」
「泰詩…私
渋谷くんの所に行ってくるね。」
真凛が真っ直ぐな瞳で俺を見た。
その時…
窓からの風が
真凛の肩までの黒い髪を
揺らすのと同時に
眉より少し長い前髪が風で飛ばされた。
真凛は少し目を細めながら
髪を手で直している。
そんなちょっとした仕草一つでも
可愛い…って思う。
君の傍にいると甘くて胸が苦しくて
ドキドキして…
ずっと一緒にいたい…って思うんだ。
「真凛てさ…髪型ずっと一緒な。」
「えっ?髪型?」
「昔からさぁ…
ずっとおかっぱじゃんっ…。」
「おかっぱ…?!」
「うん、おかっぱ…。
お菊人形みたいだよなっ…。」
「…お菊人形!?」
真凛の目がみるみる大きくなる。
「うん。」
「はぁ?もうっ!!泰詩のバカ!!」
真凛が俺の腕をバシッ!!と叩く。
「アハハ…ごめんっ、怒った?」
「ヒドイッ!お菊人形だなんて…。
そんなの、ひどい…。」
真凛がプイっと窓の方を見た。
君の横顔を見ながら…俺は心の中で
ごめん…と呟いた。
真凛といると…
君の気を引きたくて子供みたいになる。
だから普段言わないような
バカな事を言っちゃうんだ…。
「ごめん、冗談っ…!」
「冗談って…何?」
真凛はいつになく少し泣きそうな顔で
俺を見上げた。
あっ…ヤバ…言い過ぎた…。
「嘘、嘘、悪いっ!!」
「許さない…っ。」
そう言って口を少し尖らせながら
うつ向く真凛。
そんな君もたまらなく可愛いだなんて
そんな事、絶対…言えないけどさ…。
「ごめんな、真凛…。」
本当はスッゲー似合ってるよ…。
昔からずっと可愛い…。
そう思いながら真凛の横顔を見た。
「でも…真凛はその髪型が一番似合うよ。」
「えっ?」
真凛が俺の顔を見る。
「本当に?」
「うん、よく似合ってる。」
真凛が嬉しそうに笑った。
俺は無意識に真凛の髪を触っていた。
真凛はビックリした様に俺の顔を見る。
「泰詩…どうしたの?」
「え?…あっ、何か無意識に手が…。」
「何それ~!」
そう言って真凛はクスクス笑った。
君を独り占めしたくてたまらない。
君は俺の事どう思ってる?
今ならちゃんと聞けそうな気がする…。
「真凛…。」
そう言いかけた時…
「…泰詩。」
真凛が俺の頬に触れた。
「えっ…?」
「殴られたトコちょっと赤いね。」
真凛が俺の顔をじっと見つめている。
「…あっ、大丈夫だよ。」
「ごめんね…私のせいだよね…。」
「気にするなっ…。」
「…でもっ。」
「ならさ…」
"今度…二人で出かけない?"
そう言いかけると…
「あっ…渋谷くん!?」
真凛が慌てた声を出す。
「えっ?渋谷くん…
校庭歩いてるって事は…
帰っちゃうのかな?」
「泰詩、どうしよう…!」
真凛が俺の腕を掴みながら
オロオロした顔で俺を見た。
そんな顔で見られたら俺は…。
「仕方ねーなっ!」
俺は走って教室を出て渋谷を追いかけた。
渋谷の所に行かせたくないのに…
俺は、何をしてるんだ。
渋谷を追いかけてどうするんだ?
でも真凛がそうしたいなら…
真凛の為なら俺…
何でもしてやりたいんだ…。
真凛が入ってきた。
真凛は窓の前にいた俺の所に来た。
「泰詩…Tシャツありがとう。
洗って返すからね。」
「おう。」
「泰詩…私
渋谷くんの所に行ってくるね。」
真凛が真っ直ぐな瞳で俺を見た。
その時…
窓からの風が
真凛の肩までの黒い髪を
揺らすのと同時に
眉より少し長い前髪が風で飛ばされた。
真凛は少し目を細めながら
髪を手で直している。
そんなちょっとした仕草一つでも
可愛い…って思う。
君の傍にいると甘くて胸が苦しくて
ドキドキして…
ずっと一緒にいたい…って思うんだ。
「真凛てさ…髪型ずっと一緒な。」
「えっ?髪型?」
「昔からさぁ…
ずっとおかっぱじゃんっ…。」
「おかっぱ…?!」
「うん、おかっぱ…。
お菊人形みたいだよなっ…。」
「…お菊人形!?」
真凛の目がみるみる大きくなる。
「うん。」
「はぁ?もうっ!!泰詩のバカ!!」
真凛が俺の腕をバシッ!!と叩く。
「アハハ…ごめんっ、怒った?」
「ヒドイッ!お菊人形だなんて…。
そんなの、ひどい…。」
真凛がプイっと窓の方を見た。
君の横顔を見ながら…俺は心の中で
ごめん…と呟いた。
真凛といると…
君の気を引きたくて子供みたいになる。
だから普段言わないような
バカな事を言っちゃうんだ…。
「ごめん、冗談っ…!」
「冗談って…何?」
真凛はいつになく少し泣きそうな顔で
俺を見上げた。
あっ…ヤバ…言い過ぎた…。
「嘘、嘘、悪いっ!!」
「許さない…っ。」
そう言って口を少し尖らせながら
うつ向く真凛。
そんな君もたまらなく可愛いだなんて
そんな事、絶対…言えないけどさ…。
「ごめんな、真凛…。」
本当はスッゲー似合ってるよ…。
昔からずっと可愛い…。
そう思いながら真凛の横顔を見た。
「でも…真凛はその髪型が一番似合うよ。」
「えっ?」
真凛が俺の顔を見る。
「本当に?」
「うん、よく似合ってる。」
真凛が嬉しそうに笑った。
俺は無意識に真凛の髪を触っていた。
真凛はビックリした様に俺の顔を見る。
「泰詩…どうしたの?」
「え?…あっ、何か無意識に手が…。」
「何それ~!」
そう言って真凛はクスクス笑った。
君を独り占めしたくてたまらない。
君は俺の事どう思ってる?
今ならちゃんと聞けそうな気がする…。
「真凛…。」
そう言いかけた時…
「…泰詩。」
真凛が俺の頬に触れた。
「えっ…?」
「殴られたトコちょっと赤いね。」
真凛が俺の顔をじっと見つめている。
「…あっ、大丈夫だよ。」
「ごめんね…私のせいだよね…。」
「気にするなっ…。」
「…でもっ。」
「ならさ…」
"今度…二人で出かけない?"
そう言いかけると…
「あっ…渋谷くん!?」
真凛が慌てた声を出す。
「えっ?渋谷くん…
校庭歩いてるって事は…
帰っちゃうのかな?」
「泰詩、どうしよう…!」
真凛が俺の腕を掴みながら
オロオロした顔で俺を見た。
そんな顔で見られたら俺は…。
「仕方ねーなっ!」
俺は走って教室を出て渋谷を追いかけた。
渋谷の所に行かせたくないのに…
俺は、何をしてるんだ。
渋谷を追いかけてどうするんだ?
でも真凛がそうしたいなら…
真凛の為なら俺…
何でもしてやりたいんだ…。