僕は、君が好きです。
「仲原!」

急に俺を呼ぶ声で現実に引き戻される。

振り返ると、担任の矢野先生が

俺の方を見て立っていた。

「なんですか?」

「仲原、悪いが準備室に行って

ベニヤ板を取ってきてくれないか?」

「あ、はい…。」

「悪いなっ!

今日、男子の実行委員休みなんだわ。」

「後、誰か行かせるから!」

「あ~大丈夫っすよ。」

そう言って俺は準備室に向かった。

ガラッ!

準備に入ると資材が

ところ狭しと敷き詰められていた。

「ええ~と…ベニヤ板ってどれだ?」

俺がベニヤ板を探していると

ガラッ!

急に準備室のドアが開く音がした。

その音で俺はドアの方を見ると

そこには…真凛が立っていた。

真凛は、俺が振り返って

見ているのに気がつくと

大きな瞳をより一層大きくして

俺を見た。
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