君が笑ってくれるなら
3章/貴方なら、ずっと居てくれても~って……勘弁してくれ
「由樹、相田がピンチだ。沢山江梨子がヒステリー起こして、お手上げらしい」
俺は溜め息混じり、席を立つ。
――またですか? 俺、沢山江梨子きらいなんだけど
メモ帳に素早くボールペンを走らせて、思い切り不機嫌な顔をしてみせながら編集長「渡部篤史」に見せる。
「まあ、そう言わず相田の救援に行ってくれないか」
――同業者として、プライドはないんですかね
「由樹!? 何もそこまで言わなくても……次回作の打診の件もあるんでな」
――わかりましたよ。行けばいいんでしょう、行けば
俺は渋々、準備を始める。
消臭スプレー、消毒液、除菌シート、ミネラルウォーター……etc.
沢山江梨子対策は、いつもの準備の数倍も慎重だ。
「由樹、大丈夫?」
黒田さんが心配顔で、俺の顔を覗きこむ。
――ヤバイ時はメールします
俺は溜め息混じり、席を立つ。
――またですか? 俺、沢山江梨子きらいなんだけど
メモ帳に素早くボールペンを走らせて、思い切り不機嫌な顔をしてみせながら編集長「渡部篤史」に見せる。
「まあ、そう言わず相田の救援に行ってくれないか」
――同業者として、プライドはないんですかね
「由樹!? 何もそこまで言わなくても……次回作の打診の件もあるんでな」
――わかりましたよ。行けばいいんでしょう、行けば
俺は渋々、準備を始める。
消臭スプレー、消毒液、除菌シート、ミネラルウォーター……etc.
沢山江梨子対策は、いつもの準備の数倍も慎重だ。
「由樹、大丈夫?」
黒田さんが心配顔で、俺の顔を覗きこむ。
――ヤバイ時はメールします