君が笑ってくれるなら
鞄からスペックのメモ帳を取り出し「ランチ時くらいゆっくり休め」と書く。
「でも……」
――此処は黒田さんとよく来るんだ。顔馴染みだし、食べ物や飲み物の好みも覚えてもらってる。具合が悪い時は奥の部屋で休ませてもらうこともあるんだ。穴場がバレるのは癪だが
「そうなんですか?」
話していると、アルバイトの店員がメモ帳とスマホを握りしめて戻ってくる。
「結城さん、店長ったら調子に乗って付き添いで病院に行ってるって話しちゃいました……すみません」
和泉は目を見開き、口をあんぐり開けたまま固まっている。
――ありがとう。少し大袈裟くらいがちょうどいい
「結城さん!?」
――誰も疑わないさ。俺が度々倒れてるのは有名だ。
パトロンが居るなんて妙な噂も、西村先生や梅川先生の所に出入りしてるライバル会社の連中が流した噂だろうし
「でも……」
――此処は黒田さんとよく来るんだ。顔馴染みだし、食べ物や飲み物の好みも覚えてもらってる。具合が悪い時は奥の部屋で休ませてもらうこともあるんだ。穴場がバレるのは癪だが
「そうなんですか?」
話していると、アルバイトの店員がメモ帳とスマホを握りしめて戻ってくる。
「結城さん、店長ったら調子に乗って付き添いで病院に行ってるって話しちゃいました……すみません」
和泉は目を見開き、口をあんぐり開けたまま固まっている。
――ありがとう。少し大袈裟くらいがちょうどいい
「結城さん!?」
――誰も疑わないさ。俺が度々倒れてるのは有名だ。
パトロンが居るなんて妙な噂も、西村先生や梅川先生の所に出入りしてるライバル会社の連中が流した噂だろうし