君が笑ってくれるなら
無表情のような印象の、白い建物が見える。
結城さんはアスファルトの通路を走り、駐車場に車を停めると、メモを書いて、こちらに向ける。
――リハビリの後、一緒に夕飯なんて誘ってきた奴は初めてだな。リハビリ、結構ハードなんだけど
「……すみません」
――ヘロヘロにならない程度に頑張ってくるか
結城さんは穏やかに笑って、鞄からチケットカードを取り出し、メモを添えて手渡す。
――此処、結城で20時予約入れといて、お委せでな
「えっ!? ……此処って会員制の」
チケットカードに記された店の名前に、思わず声が漏れた。
──ご不満?
「いえ……」
──種明かしは後でな
結城さんは大したことではないと言うように、車を降り歩いていく。
病院の入り口で、チケットカードに記入された店の電話に予約を入れる。
結城さんはアスファルトの通路を走り、駐車場に車を停めると、メモを書いて、こちらに向ける。
――リハビリの後、一緒に夕飯なんて誘ってきた奴は初めてだな。リハビリ、結構ハードなんだけど
「……すみません」
――ヘロヘロにならない程度に頑張ってくるか
結城さんは穏やかに笑って、鞄からチケットカードを取り出し、メモを添えて手渡す。
――此処、結城で20時予約入れといて、お委せでな
「えっ!? ……此処って会員制の」
チケットカードに記された店の名前に、思わず声が漏れた。
──ご不満?
「いえ……」
──種明かしは後でな
結城さんは大したことではないと言うように、車を降り歩いていく。
病院の入り口で、チケットカードに記入された店の電話に予約を入れる。