気になる彼への恋心
――
「死のう……」
「それくらいで死ぬなっつーの」
変な発言をかました私は「間違えましたぁぁぁぁ!」と叫びながら、笑い転げてる友人の腕を掴み、逃亡を図った。
居たたまれない。いっそ席替えしたい、いやしたくない。でももう、話しかける事なんてできない。
「あぁぁぁ……」
鬱々と、音だけを漏らす私を他所に携帯を弄る友人。
白状だ。白状なのだ。
けど、今何か言われても元気が出るとは思えない。
幸いなことに、次の授業さえ終われば帰宅できる。そして休みを2日挟んで学校だ。
「いやいや、結局席は変わらないからやっぱり居たたまれない……もうダメだ……」
「いっそのこと好きだって言えば?」
「やめて、反応する気力ない」
「あ、そ」
今の私はただただ彼に失態を犯してしまったと言う感情で一杯だった。