気になる彼への恋心
問題行動から始まり、問題は次から次へと沸き上がる。
挨拶を交わして、また話題はないかと話している間に先生が来てしまったものだから、何て私はトロいのだろうと自分を責めた。
上手くいかない。
一時間目が終わった休み時間に話せるか。否、体育があるから着替えなければならない。体育の後の休み時間も同様。
なら、昼休みか。
と、思ったけれど彼は友達と連れ立って学食に行ってしまった為、それも叶わなかった。
今度はどうやら間が悪い。
五時間目が終わった休み時間が勝負かと、意気込みを掛けてまたもや友人の席の前を陣取り、休み時間を潰している時の事だった。
「ほぇあ?!」
「すごい間抜けな声」
友人の感想を聞き流し、私はただ一点を見ていた。
学食から返ってきた彼を見つめていた。
「ま、マスクをしていない……!」
「あ、ほんと」