Hospital waste
シールの通りに両方押すアレックス。
ブツッ!
短いノイズに続いて、室内音だろう、サーッというノイズの音。
ややあって。
『はい?』
女性の声がした。
まるでロボットの合成音声のような、抑揚のない声。
「お話を聞きたくて来たんですが」
努めて丁寧に、アレックスは言う。
彼の声に、無表情な声は答えた。
『患者の方ですか?』
「いえ、取材希望です」
すると、女の声は言った。
『一見さんは入れる事が出来ません』
一見さんとは何だ、患者に一見さんもないだろう。
怪訝な表情をしていると、女が続ける。
『この病院のホームページは見ましたか?』
ホームページなんて、そんなものがあったのか。
知らなかったが、適当に見たと答えると。
『ホームページに連絡先が掲載されています。そこから連絡して下さい』
ブツッ!
短いノイズだけを残して、通話は一方的に切られた。
まだ話の途中だというのに。
取り付く島もない。
ブツッ!
短いノイズに続いて、室内音だろう、サーッというノイズの音。
ややあって。
『はい?』
女性の声がした。
まるでロボットの合成音声のような、抑揚のない声。
「お話を聞きたくて来たんですが」
努めて丁寧に、アレックスは言う。
彼の声に、無表情な声は答えた。
『患者の方ですか?』
「いえ、取材希望です」
すると、女の声は言った。
『一見さんは入れる事が出来ません』
一見さんとは何だ、患者に一見さんもないだろう。
怪訝な表情をしていると、女が続ける。
『この病院のホームページは見ましたか?』
ホームページなんて、そんなものがあったのか。
知らなかったが、適当に見たと答えると。
『ホームページに連絡先が掲載されています。そこから連絡して下さい』
ブツッ!
短いノイズだけを残して、通話は一方的に切られた。
まだ話の途中だというのに。
取り付く島もない。