Hospital waste
数分後。

マクナイトの呼び出しに応じて部屋に入ってきたのは女性だった。

オリーブドラブのチューブトップにホットパンツ、同色のポンチョ、肩口までの蒼い髪。

長身で、アレックスよりも背が高い女性だ。

「PMSCs(民間軍事警備会社)デュラハン所属のコントラクター、コートニーだ。正規のアメリカ兵ではないが、タスクフォースに協力してもらっている」

「……」

マクナイトの紹介で、軽く会釈するコートニー。

表立って動けない不可解な案件の調査も、非正規の兵士である彼女になら頼めるという訳だ。

「しかし…」

「女では不服か?」

アレックスにマクナイトが言う。

「彼女はバレットM82アンチマテリアルライフルを愛用する凄腕のスナイパーだ。正規兵にも引けは取らん。女だと甘く見ていると、痛い目を見るのは敵の方だ」

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