Hospital waste
建物内の廊下をしばらく進んだ時だった。

血痕の割に全く見当たらなかった負傷者が、床に横たわっている事に気付く。

周囲を警戒しつつ、負傷者の男性に近付くコートニー。

「大丈夫?しっかりして…」

うつ伏せに倒れている男性の体を起こす。

下腹部に酷い出血。

早く手当てをしなければならない。

だが、その時だった。

「!?」

コートニーの目の前で、男性の腹部が大きく盛り上がった。

膨れるなどというものではない。

まるで妊婦のように、大きくせり上がる腹部。

その苦痛に、男性は半狂乱になって呻く!

「離れろコートニー!」

MARK23を両手で構え、アレックスが叫ぶ!

次の瞬間。

「!!!!!!」

男性の腹が弾け、夥しい血飛沫と共に何かが飛び出してきた!

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