Hospital waste
「やってられるか!」

マクナイトが退室した後、メイソンは吐き捨てるように言った。

「訳の分からん化け物相手の任務だけでも気が乗らないってのに、民間人の新聞記者と小便臭い小娘のお守りもだとっ?」

「新聞記者じゃない。フリーランスのジャーナリストだ」

訂正を求めるアレックスに。

「っ」

メイソンは振り返り、ツカツカと歩み寄って額を押し付けた。

「いいか新聞記者。何度か戦場を取材して、俺達と同格のつもりでいるのなら、さっさとお家に帰りな。ここは兵隊気取りのパパラッチがウロチョロしてていい場所じゃないんだぜ」

「パパラッチも間違いだ。戦場カメラマンであり従軍記者だ。戦争や紛争の真実のみを取材する、な」

「綺麗事ばかり抜かしてるなよ、新聞記者」

両者は睨み合う。

< 147 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop