Hospital waste
「当然だとは思わないか?」

ハンディカムを向け、アレックスは言った。

「お前の言う機能美と造形美のご高説なんて、誰も理解してはくれない。お前が言っているのは、命を弄ぶイカレ野郎の世迷言だ。誰もがサイコ医師としか思わない」

「万人に理解される必要はないのさ」

演説をするように、アンドレイは大きく両手を広げた。

「それでも私の理想を理解する者、賛同する者、欲する者は世界中にいる。私はそれらのニーズに答えさえすればいい。逆に言えば、私の理想を理解できない者など必要ない」

「そういうのを選民思想というんだ」

ウルゲイルが銃口を突き付けるが。

「選民思想?結構じゃないか」

アンドレイは悪びれさえしなかった。

「私のゴッドハンドが救うのは、選ばれた者だけだ。神の手は誰も彼も救いはしない」

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