Hospital waste
壁沿いに歩いていく事、数分。
目の前の暗闇にボンヤリと、鈍く光る鉄格子が現れる。
これがシエラの言っていた鉄格子だ。
確かに鉄格子の向こうには、階段がある。
「病室に閉じ込められていて、何で鉄格子がある事を知っていた?」
「私が連れて来られる時にここを通ったもの」
シエラの話によると、ここは5階なのだという。
成程、そうなると1階までこんな調子で鉄格子が歓迎してくれるのかもしれない。
まさに病院ではなく刑務所だ。
気が滅入る。
とりあえず、先程シエラから貰ったヘアピンを使い、ここの施錠も開ける事にする。
鉄格子の前に、アレックスがしゃがみ込んだ時だった。
「ア、アレックス!」
背後のシエラが、乱暴にアレックスの背中を叩いた。
「待て、そんなにすぐには開かない」
「アレックス!アレックスってば!」
「せっかちだな、もう少し待てないのか」
迷惑そうに振り向いて。
目の前の暗闇にボンヤリと、鈍く光る鉄格子が現れる。
これがシエラの言っていた鉄格子だ。
確かに鉄格子の向こうには、階段がある。
「病室に閉じ込められていて、何で鉄格子がある事を知っていた?」
「私が連れて来られる時にここを通ったもの」
シエラの話によると、ここは5階なのだという。
成程、そうなると1階までこんな調子で鉄格子が歓迎してくれるのかもしれない。
まさに病院ではなく刑務所だ。
気が滅入る。
とりあえず、先程シエラから貰ったヘアピンを使い、ここの施錠も開ける事にする。
鉄格子の前に、アレックスがしゃがみ込んだ時だった。
「ア、アレックス!」
背後のシエラが、乱暴にアレックスの背中を叩いた。
「待て、そんなにすぐには開かない」
「アレックス!アレックスってば!」
「せっかちだな、もう少し待てないのか」
迷惑そうに振り向いて。