Hospital waste
ゴミの中をしばらく歩き続けると、だんだんとゴミの量が減ってきた。
代わりに下水道らしき通路に出る。
大きなトンネルの中央に、踝程度の深さの汚水が流れていて、左右に人一人が歩ける通路がある。
ゴミが減ったとはいえ、悪臭は相変わらずだ。
通路には鼠やらゴキブリやらが這い回っており、不衛生極まりない。
だが。
「ここを通れば外に通じている筈だ」
アレックスは一縷の希望を見い出す。
水は必ず外へと排出されている。
下水ならば尚更。
ここを通れば、病院の外に出られる筈だ。
出られるならば、鼠もゴキブリも悪臭も我慢するか。
服どころか髪の毛にまで悪臭が染み付きそうな事をぐっと堪え、シエラは黙って歩いた。
代わりに下水道らしき通路に出る。
大きなトンネルの中央に、踝程度の深さの汚水が流れていて、左右に人一人が歩ける通路がある。
ゴミが減ったとはいえ、悪臭は相変わらずだ。
通路には鼠やらゴキブリやらが這い回っており、不衛生極まりない。
だが。
「ここを通れば外に通じている筈だ」
アレックスは一縷の希望を見い出す。
水は必ず外へと排出されている。
下水ならば尚更。
ここを通れば、病院の外に出られる筈だ。
出られるならば、鼠もゴキブリも悪臭も我慢するか。
服どころか髪の毛にまで悪臭が染み付きそうな事をぐっと堪え、シエラは黙って歩いた。