Hospital waste
頭部は、これまでの異形の共通の弱点。

アレックスは、射撃を巨人の頭部に集中させた。

頭に次々と命中する45ACP弾。

二発三発と食らっているうちに、巨人は頭を押さえて僅かに怯む。

見上げるほどの身長だったが、身を屈めて苦しむ巨人。

その隙にアレックスは駆け寄り。

「いあっ!」

腕力に物を言わせたアッパーカットを、巨人の頭部に叩き込む!

徹底して頭部に攻撃を与える。

近付いてきたアレックスを追い払うように、巨人も横薙ぎに拳を振るう。

アレックスの腕力がどれ程のものだろうと、巨人の丸太のような腕から放つ一撃は、遥かに上回っていた。

アレックスの前髪を揺らす、拳の風圧がそれを物語る。

掠めるだけでも脳震盪は免れまい。

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