境界線
反抗


それからは、彼の好き放題。

いきなりホテルに呼び出し。


「なぁ。彩音。好きだよ。

好き。」


「っ。んぁ。はぁー。」



「彩音も好きって言えよ。俺ら今は恋人同士だろ?」


「すき。春樹。好き。」


彼は、恋人ごっこが好きなのだ。


嘘の愛をささやかれることが、人の心をここまで追い込むなんて知らなかった。


彼との関係は彼にしかメリットがなく。


私には、リスクしか降り注がない。




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