線香花火
空海君がバッと顔を上げた



……えっと…笑ってる?なんで?


顔を上げた空海君はなぜか笑いを堪えるのに必死な様子


私が頭にクエスチョンマークを浮かべると


「…あ、いや、ごめん…

なんでもない…ははっ


…もちろんいいよ

…じゃあちょっと借りてもいい?」


『……!あ、うん

…………はい』


慌ててポケットから取り出し空海君に渡す



何だったんだろう……

思い出し笑いか何かかな?


「……はい、終わったよ」


……速っ!


『あ、ありがとう』


「いえいえ、慣れてるからね」


そうして二人で顔を見合わせて笑った
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