線香花火
そう言ってニカッと笑った久遠君


『よ、よろしくお願いします』


ペコッと頭を軽く下げた


「で……妃、俺とアカウント交換してくれない

か…?」

久遠君のその問いになぜか返答がない


不思議に思いまゆちゃんを見上げると


まゆちゃんは頬をほんのり赤く染め

久遠君を見たまま固まっていた


え……


『ま、まゆちゃん! 大丈夫!?』


肩を揺すりながら呼ぶと

まゆちゃんはハッと我に返った


「…ん?のんちゃんどうしたの?」


『どうしたのじゃないよ!

久遠君がアカウント交換しようって』


「あ、うん、いいよ」


そしてアカウントを交換したまゆちゃんと久遠君



「…じゃあ、また明日ね」


空海君がそう言って

男の子達は教室から出て行った
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