線香花火
「……私ね、久遠君が好きだって言ったでしょ?」
『うん』
確かに言った
入学式の日
久遠君に一目惚れしたと
「それでね、久遠君が他の女の子と話してるところ見ると
すっごく嫌な気持ちになっちゃって
…これを…嫉妬、って言うんだよね
久遠君は私の何でもないのに
最低だよね、私……」
まゆちゃん…………
でも……
『それが普通なんじゃないかな……?』
「…え?」
赤い目をきょとんとさせて私を見たまゆちゃん
『昔、皆の恋バナを聞いてまわってた時にさ、
好きな人が他の女の子と話してるの見ると
嫉妬するって皆言ってたよね?
だから…』
一度息を吐いて
もう一度吸ってから続けた
『まゆちゃんのその気持ちは
本当の恋をしてる証拠だと思うよ』
『うん』
確かに言った
入学式の日
久遠君に一目惚れしたと
「それでね、久遠君が他の女の子と話してるところ見ると
すっごく嫌な気持ちになっちゃって
…これを…嫉妬、って言うんだよね
久遠君は私の何でもないのに
最低だよね、私……」
まゆちゃん…………
でも……
『それが普通なんじゃないかな……?』
「…え?」
赤い目をきょとんとさせて私を見たまゆちゃん
『昔、皆の恋バナを聞いてまわってた時にさ、
好きな人が他の女の子と話してるの見ると
嫉妬するって皆言ってたよね?
だから…』
一度息を吐いて
もう一度吸ってから続けた
『まゆちゃんのその気持ちは
本当の恋をしてる証拠だと思うよ』