線香花火
話し終えた私に告げられた

まゆちゃんからの第一声は…






「‥‥のんちゃんってさ、


自分のことになると鈍感だね」

…………

『ぅえ!?』

思わず素っ頓狂な声をあげた私に

周りにいた人たちが皆視線を向ける


慌てて自身の口を押さえ

恥ずかしさのあまり赤面して俯く


そんな私を見て

まゆちゃんは必死に笑いを堪えている


『もう!まゆちゃんのせいだよ!?』

「ごめんごめん

だってこんな‥‥プフッ‥‥周りに注目されるくらい大声出すなんてっ‥」

笑うのをを止めないまま謝るまゆちゃんに

ムッとする私


『ハァ‥‥それで……

鈍感ってどういうこと?』


このまま怒っていても仕方がないと思い

一度ため息をついてから話を戻した
< 34 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop