線香花火
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放課後


校門から少し離れた電信柱の陰で

空海君が来るのを待っている私


予鈴の後

まだ1年は部活に入っていないから

一緒に帰れるはずだ、と考えた


我ながら良い考えだと自分を褒め称えたい



暫く待っていると

目の前を空海君が通った


今だ

息を吸って呼びかける

『空k「大地!!」


……はずだった


しかしその声は

空海君の後ろから走ってきた誰かの声によって遮られた
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