線香花火
そんな私を見て


「...場所を変えよう」


拓也君は静かにそう言い

ゆっくりと歩き出した





゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚

着いた場所は近くの公園だった

二人でベンチに腰掛ける


「……で、どうしたんだよ?」

『…………』

黙り込む私


「...っ香咲!!」

拓也君の少し荒げられた声にビクッとする


っ……このまま黙っていてはいけない

拓也君にもっと心配させてしまうし

それになにより……


今、自分の気持ちを誰かに伝えなければいけない

そんな気がするんだ
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