線香花火
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愛深莉さんが話していた

駅前のカフェの前に到着した私


直線距離でも3キロはある道のりを

全力疾走してきたため

息が苦しく喉も痛く

口の中には鉄のような味が広がっている


膝に手をつき

暫く荒い呼吸を繰り返していると……


カランカランッ

「香咲さん!?大丈夫!?」


お店のドアに取り付けてあるベルが鳴り

驚いた様子の空海君が飛び出してきた

そして……

「大地ぃ、急にどうしたのぉ??

……あぁ、祝花ちゃんだぁ

なんでここにいるのぉ??

私祝花ちゃんなんて呼んでないよねぇー??」


空海君に続いて愛深莉さんも外へ出てきた
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