線香花火
第3章

誘い

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あれから数日が経った


あの日、私が返事をした後のこと


空海君に「一緒に帰ろう」と誘われて

二人で横に並んで帰り道を進んだ


空海君はやっぱり優しくて

背が低くて足も遅い私に歩幅を合わせてくれた


私の家に着くと

「また明日」と微笑みながら手を振って

空海君は帰っていった


その後ろ姿が見えなくなるまで

私はずっと見送っていた


家に入ってからはすぐに自分の部屋に駆け込み

真っ先にまゆちゃんに電話をかけて

付き合えたことを報告した


まゆちゃんはまるで、自分のことのように喜んでくれた

そして何度も何度も

「おめでとう、良かったね」と言ってくれた
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