線香花火
『そんなことは考えてないよ!!

ただ上手く嘘をつけば福花を騙せるかもなぁって...あ……』


「ほら!! やっぱりそーゆーこと考えてるんじゃん!!

いいから今すぐ伝えなさい!!」


私がボロを出してしまい

結局今誘うことを避けられなかった


『嫌だ嫌だ嫌だーー!!』


「駄々こねないでよ、決まったことじゃん」


暫く哀れながらも

駄々をこね続けた私は

福花に軽く怒られて渋々スマホの電源を入れた


『じゃあ空海君に何て伝えればいいの?』


「そうだなー……

じゃあ“ 次の日曜日何か予定ある? ”

って送ってみて」
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