線香花火
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『よしっ、送信』


まだ慣れていなく

辿々しい指先でゆっくりキーを押し

何度も間違いがないか確認してから送信を押した


「送れた?」


『うん、あとは返信待t...❮ヴーー ヴー ヴッ❯

うわぁ!?』


いきなりのバイブレーションで指先が振動し

驚いてスマホを落としそうになった


「返信早っ!

そんなに祝花が好きなんだね」


福花のその声は

緊張のあまり私の耳には届いていなかった
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