線香花火
「すぅーー...はあぁー

おっけー、もう大丈夫...


ごめんね、一人で興奮して迷惑かけて……


でも、とにかく! 遊園地にしなよー!」


申し訳なさそうに謝った直後

諦めきれないらしく、やっぱり遊園地を勧めてくる福花


執着心が強いというか頑固というか……

我が妹ながら溜め息が漏れてしまう


『...はぁ……うん、分かったよ...』


私が渋々承諾すると

福花は目をキラキラと輝かせた


「ほんとっ!? じゃあ早速送って!!」


とにかく人を急かしたがる妹に再び溜め息が零れた
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