ラブコメの神様、微笑んで!
 
 すっご、天気いいし、ここでごろんと寝っ転がったりしたら気持ち良いんだろうなあ…。

 あ、それなら今度屋上とかで寝っ転がったりたいかも…。この学校だと、屋上もさぞ広いことだろうし…。



「…それにしても、本当、天気いいなあ…。」



 そんなことを思いながら、なんとはなしに、天を仰ぐ。



 ──と、


 
 中庭に植えられた木々の、葉の間から、無数の光が溢れている光景が、視界に広がって、
 

 その木漏れ日があまりにも、きらきらしていて、


 どれくらいだろうか、随分長い間、それを見上げたまま、


 ──いや、見惚れたまま、


 茫然と突っ立ってしまっていた。


< 35 / 139 >

この作品をシェア

pagetop