ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~
自分が迷ってた道に光を差してくれた樹。
あたしの頭の中はネガティブな気持ちでいっぱいだったのに。
樹にはネガティブを逆手に取ってポジティブに考えて
どうやってあたしがこれからも続けていくために
モチベーションを上げて行くかってことしか考えていなかった。
そう思うと、やっぱり頭の良い人は考えることが違うなって思う。
なんだか魔法にかけられたみたい。
「そういう考え方もあるんだね。
あたしまた明日からみんなと一緒に頑張ってみる!
努力すればきっと生徒達もいつか分かってくれるよね!」
「あぁ。始めたばっかりだし、それ以上は下がっていくことはないんだからのびのびやれ!
それにイケメンを見に来る女子たちだけじゃなくて、男子たちだっているんだろ。
そいつらならまず最初に分かってくれるって」
あたしがコクンと大きく頷くと、樹はあたしの頭を優しく撫でてくれた。