ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~
「やっぱりあたしにはできないのかな……」
諦めて投げ出したい。
シャーペンを手に握って、ルーズリーフの上に載せてみるけど……
もう頭からは何にも出てこないし
起きているのだけで精一杯。
こうして自分もやってみて感じる。
一曲の歌詞を作ることはこんなに頑張っても駄目なもので
これ以上に相当な努力が必要なんだって知った。
みんなについてきてって言ったのにこれじゃあ顔向けもできない。
窓から差し込む太陽の光が眩しくて、でもあったかくて気持ち良くて……
あたしは睡魔に誘われてそのまま床に倒れ込んだ。