ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~
「大丈夫だよ。保健室でいっぱい寝たし!
それであたしの書いた歌詞……」
あたしが歌詞を書いてた場所には丸めた紙もなければ、
ファイルに入れたちょっと満足した歌詞もない。
「ファイルに入ってたのですよね?
俺がちょっと修正させてもらって、今は歌詞を見ながら
祐が今、曲の方に取り掛かっています」
そう言われて祐くんの方を見ると
今までドラムしかやってるのみたことないのに、アコースティックギターを弾きながらスコアブックに書き込んでいる。
祐くんってギター弾けるんだ。自然過ぎてびっくりするのも忘れちゃってた……。